2009年10月1日木曜日

最近、少し考えていたこと



タージマハルへ、行ってきました。

鳥肌が立ってしまうほど、美しかった。写真で、テレビで、今までに何度か目にしたことはあって、ふーん、としか思っていなかったのですが、実物は、本当に、圧倒的に、美しかったです。ぼーっと見ていても、見飽きない。こんなきれいな形があったとは、と思うほど。

これは、お墓だそうです。愛する人のため、建てられたお墓。誰か私のためにこんなお墓立ててくれないかなー、と、絶対無理とはわかっていても、思いながら、眺めていました。


カトマンズで、ふと聞こえてきた、日本人のおじさんの会話。
「約30年前、ある評論家の男性が話してたことなんですけどね、その人が死んだら自然葬にして土に埋めて、その上に木を植えてほしい、ってことを言ってたんですよ。そうすれば、その木はそう簡単には切られないだろうし、その上で子どもが遊んだり動物が集まったりするのも、僕もうれしいし、って。」


バラナシで、ガンジス河で火葬しているところの近くに行ったり、こんな話をきいたり、ため息が出るほど美しいお墓を見たり。人が死ぬこと、そのあとのことを、なんとなく、うっすら、考える最近です。今まで、きっと幸せなことに、人の死の近くにいることが、たまにしかないまま過ごしてきました。死ということを、ほとんど考えることのないまま。それでも、人は、いつかは死んでしまう。

死と向き合うことは、生と向き合うこと、ということをきいたことがあります。インドにいると、ここに生きている人や動物の、生と死の境がはっきりしているように感じます。力強く生きているから死があるし、死があるのは、生きている証拠だ、と。

生きること死ぬことなんて、あまりに大きすぎて言葉にならないし、わからないことだらけなのですが、最近、少し考えていたことです。
一つ思っていることは、自分の死に方とか、死後のことを、ある程度自分で考えて決めたい、ということです。死ぬことも自由に、というか。やりたいことがたくさんありすぎて、私はまだまだ死ぬわけにはいかないけれど。

私の高校の同級生は、「私が死んだらお葬式でブルーハーツをがんがんかけてほしい。」と言っていました。その話を父親にすると、「わしはボブ・マーリーがいいな。でもお坊さんやりにくいかな。」と。そのくらい自由に、考えられたら、と思います。

なんだか明るい話ではありませんが、最近思ったことです。
気がつけば10月ですね!日本は涼しくなっているらしいですね。デリーは暑いです。

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