2010年1月31日日曜日

紅海の沿岸より






こんにちは。ただいま、エジプトの紅海沿岸のまち、ダハブにいます。リゾート地です。
ダイビングスポットなのですが、ダイビングをしない私はぼーっと海沿いを行ったりきたりのお散歩です。泳ぐには寒いのが残念で仕方ありません。


最近、旅行中ながらも「観光」をあまりしていなかったのですが、エジプトでは観光しています。
エジプトに来たらとりあえず見ておくもの、ピラミッド!


初めて見たのは、ピラミッドに向かうバスの中から。同じ宿にいた人5人で行ったのですが、いい大人が、見たとたん、「うぉー」「わー」「きゃー」「あーーー!」と大騒ぎです。本とかテレビの中のものが目の前にある!と。
小さい頃は、ピラミッドを自分で見るなんて想像もしていませんでした。大きくなるってわからないことだらけです。 何が起こるかなんて、わからないことだらけです。


ひとり言をつぶやいているようなこのブログ、読んでくださっていてありがとうございます。
明日にはエジプトを出て、ヨルダンに向かいます。
知らないところに行くのはそれだけでただ単純に楽しみです。

2010年1月30日土曜日

カルピス色の水の朝


本日の朝のカイロは、水道の蛇口から薄いカルピスのような水が出ました。ちょっとためらいながらもまぁいいか、とそれでお洗濯。そういえば、パキスタンのラホールでは蛇口から黒い水が出てきました。(それで歯みがきはできなかったけれど。)世界には私の知らないことがわんさかあります。日本の常識で考えてもどうしようもないことであふれているなぁ、と思いながらのお洗濯。


カイロをやっと(?)出ます。荷造りしながら見つけたもの。
国を出るときは、できるだけお金を余らせないようにするけれど。
それでも少しずつ余って、それを筆箱の中に入れていったらこんなにありました。

毛沢東にホーチミンにガンディーに。そして知らない人たちや建物。
私こんなにたくさんの国に行ったんだなぁ、ということを荷物の整理をしながら思っていました。

2010年1月28日木曜日

木陰とおやつとごはん





最近のことを少し。

チャイ屋の兄ちゃんとの会話
チャイを持ってきてもらったときに。
私たち 「サンキュー」
兄ちゃん 「ベリマッチ」 (にこにこして。何の疑いもない顔で)
彼はこれが正しいと思い込んでいるようで・・・。想像してください!サンキューの返事がベリマッチです!なんだかすごく新しい衝撃です。

ジュース屋のおじさんとの会話
私 「スプーンください」
おじさん 「はいよ」
おじさん 「ナイフはいるかい?」  
私 「ノー」
おじさん 「オレンジジュースはいるかい?」
私 「ノー」
おじさん 「わしはいるかい?」
私 「ノーノーノーノー(絶対いらない)」
おじさん大笑い。
コクテールという、くだものとヨーグルトとシロップがグラスに入っているものを食べながら。
これ。大体2ポンド(40円)。


そしてエジプトと言えば!(かどうかわからないけど)
コシャリという、炭水化物のかたまり。ごはんとパスタ(しかも2種類)の上にトマトソースとお豆とたまねぎフライ。これで3ポンド(60円ほど)。おいしい。でも、ごはんとパスタを一緒にしちゃうなんて、一体誰が始めに考えたんだろう。すごい組み合わせだ・・・と思うのですが、このコシャリ屋はカイロのあちこちにあります。ケーキもおいしいし、太りそうです。やばいやばい。やばいやばいと女の子たちはみんな口をそろえて言います。カイロはそんなところです。


2010年1月25日月曜日

夜のカイロ





この人だかりは何かというと、アイスを買うために並ぶ人々です。夕方ごろから、歩いている人の2割ぐらいはアイスを食べている人のような気がします。
今まで行ったイスラム国がパキスタンのみだったので、ここのオープンな感じに驚いています。
女性もそれぞれの好きな格好をしているし、働いている姿もよく見るし、カップルは仲良さそうに腕を組んで歩いているし。そういうのって何だかいいです。夜、アイスを買うために出歩く自由さがあるって何だかいいです。

2010年1月23日土曜日

スーク・タウフィキーヤの4番


こんにちは。
バンコクの空港で搭乗拒否されそうになりながらも(私のチケットは片道だったから)、なんとか無事にカイロに着きました。

エジプトはもともと来る予定のところではなかったので(旅なんて予定外のことだらけなのだけど)、情報が全くなく、わかっていたことは2つのみ。エジプトビザは空港で取れるということと、「スーク・タウフィキーヤの4番」 という住所のところに宿がある、ということ。

「スーク・タウフィキーヤ、スーク・タウフィキーヤ」とつぶやきつつ、空港を出てバスを探し、私の発音がなかなか通じないながらも人に尋ねながらやっと見つけました。 ここにあるのは、多くの日本人が集まる、いわゆる日本人宿です。そんなところには人が集まります。7月上旬にラオスで会い、全く何も連絡を取っていなかった人に偶然再会です。人のつながりは本当におもしろい。

一気にイスラム圏です。なんだかとてもおもしろい。
ガイドブックも地図もなく町をうろうろしているのだけど、知らない道を歩くのはそれだけでどきどきします。なんと楽しいのだろう!と。
アラビア数字も読めなくて(算用数字はあまり使われていない)、英語もあまり通じず、それでも心新たな気分です。

ぼろビルを出て一歩外にでると、こんな風景。心躍ります。わくわくします。



2日ここにいてわかったこと。

ケーキが安くてとてもおいしい、ということと、チャイにミルクは入らない、ということと。

2010年1月20日水曜日

ビールがおいしい


ビールが好きです。

自分から「飲みたい!」と思うことはあまりなく、人に誘われれば一緒に飲む程度なのですが、バンコクは、別。ここは、ビールがおいしい。この気候風土や空気がなんてビールと合っているのだろう、と思います。バンコクに着いて空港を出た途端、ビールだビールだビールを飲まなくちゃ!!と体中で思っていました。

以前は苦手だったけれど、ビールをおいしいと思うようになってよかった、と心から思います。コーヒーも同様。ビールとコーヒーが飲めるようになって、おいしいと思うようになって、世界がそれまでの倍ぐらいには広がったと思います。なんて楽しいんだろう、と。大人って、なんていいんだろう、と。

この日一緒に飲んでいたのは、6月にタイのアユタヤで出会った、織田裕二と同じくらいの歳のすてきなおじさん(ブログはこちら)。夕陽が傾く前の時間帯から真夜中すぎまで、ビールとおしゃべり。

これからの人生、うまくいかないこともたくさんあるだろうけれど、それでも歳をかさねて30代40代になることが楽しみだと、この方と話していて素直に思います。できるようになることもあるだろうし、人との出会いもあるだろうし、自分で選んだことをすることができるだろうし。何でもできる、と思います。何でもできる技能を持っているわけではないけれど、何でも始めることができる、と。

明日の行き先は、エジプトのカイロです。
それでは、また。カイロよりごあいさつします。

2010年1月19日火曜日

サメット島へ

前述の友人と一緒にサメット島まで行ってきました。








それにしても、海って気持ちがいい。
私は海から離れたところで暮らしてきたから、海に行くということが「特別」なことだったけれど、少なくとも1年に1回ぐらいは(毎日でもできたらそれはそれで素敵なんだけど)海を見て泳ぐことも大事だよな、ということを思っていました。地球には海があることとか、海の感覚を忘れないためにも。

2010年1月17日日曜日

働いていたときのことをおもう

バンコクに来た目的の1つは、何人かの友人に会うこと。
その1人は、社会人のときの同僚のminonさん。オーストラリアに留学していた彼女が帰国前にバンコクに行くということで、時期も合ったし、おととしの11月ぶりにバンコクで再会です。

働いているとき、効率よく、どんな仕事でもちゃきちゃきこなす彼女を私は心から尊敬していました。そして、いい刺激をたくさん受けてきました。常に上を向いていて、目に見えないだろうところでたくさんの努力をして、強い意志を持って夢を叶えて。そして楽しむところは楽しんで。強いなぁ、と思います。日本でも彼女は強かったけれど、その強さがますますパワーアップしているような。多くのものを得ようとして、実際得てきて、それを力にしているような。おととしまで、彼女と私は同じ組織の中にいたけれど、今は全く別のものを見て別の未来に向かっているんだなぁ、と。

私は今ここにいると、自分が塾講師として働いていたことが遠い世界なのですが、彼女と話しているとそのときの気持ちがよみがえってきます。楽しかったけれど同時につらかったこととか、あのときの悩みとか、周りの人に迷惑をたくさんかけていたこととか(謙遜ではなく事実として)、同僚や上司にはほんとうにほんとうに恵まれていたこととか。

あのとき、私は旅に出ることをとても恐れていました。
旅をしたからって何かが身につくわけでもなく、生産的なことなんて何一つなく、人にも組織にも守られている中から出ることを、とても恐いと思っていました。
でも、実際旅に出ると、あのときの不安はありません。ある意味、旅なんて「無駄な時間」と考えられてしまうのかもしれないし、何か技能が身につくわけでも全くない。それでも、旅に出てよかったと思っています。あのとき恐いと思っていたのは、こんなに人に出会えることを知らなかったからです。一人でいることは多いけれど、一人ではない、ということが分かった今、恐くはないし、旅に出ることができた幸せを思います。

そんなことを思うバンコクです。
まじめに昔をふりかえりつつ、未来のことを考える、バンコクです。

2010年1月13日水曜日

人がやさしい

タイに着いてまず思ったことは、なんて都会なんだろう、ということと、人が穏やかでやさしい、ということ。

信号のないところで道路を渡ろうとしていたときのこと。
車が途切れるのを待っていたら、バイクと車が止まって、「先に渡れ」と道を譲ってくれました。
それは日本では珍しくもなんともないことだけれど、インドは「力の強いもの優先」社会だったので、歩行者よりもバイク、バイクよりも車、車よりもトラックが強く、歩行者のために乗り物が止まってくれるなんてこと、全くありませんでした。だから、歩行者に道をゆずる文化の中に帰ってきたことが、感激でした。

自分のことしか考えなかったり、他人をだまそうとしている人たちの中にいると、こちらも自分を守ろうとするし、我を強く出さないとやっていけなかったり、します。
それが、他人のことを考える人たちの中にいると、こちらも、ゆったりと人のことを考えられるし穏やかな気持ちで過ごせます。
それは文化の違いだから、いいとか悪いとかでは決してないけれど、私にとって居心地がいいのは、断然、後者です。
他人のために何かができる、とか、やさしい、とか、自分がそれを受けているからできるのだろう、と思います。やさしい人、というのは、周りからたくさん愛情を受けてやさしくされたんだろうな、と。
どんなときでも人にやさしく、というのは、そんなに簡単なことでもないけれど、でも、人へのやさしい気持ちは、人へ人へとつながっていくのだと、思っています。親切を受けた人が別の人にやさしい気持ちを持って、そしてその人が別の人に・・・って。だからこそ、いつでもどんなときでも人にやさしく、と思います。本当に難しいけれど、自分がつらいときほど人にやさしく、というのがいつも思っていること。

さてさて。
タイです。すてきに暑い、タイはバンコクです。

あれ、タイのトゥクトゥクってこんなにかっちょよかったでしたっけ・・・?



これを見ると、東南アジアに戻ってきた!という気持ちになります。
食堂のテーブルの上の、とうがらしたち。


バスの中より。
旅に出て8ヶ月経ちますが、この通り、私は元気です。

アイルランド人の友人が、See youは、タイ語でソヤソース、って言うらしいよ、と言ってました。
そんなばかな、と思いつつ、別れるときには「ソヤソース!」
本当ですか?

2010年1月12日火曜日

バンコクの誘惑

インドを出て向かった先は・・・バンコク!!!

西へ西へ向かうはずだったのですが、なぜバンコクにいるかというと。
友人がバンコクに来る時期と合ったから、とか、コルカタからバンコクまでのエアチケットが安かったから、とか、コルカタで中東行きの航空券を探していたら「バンコクまで戻ったほうが安いぞ」と言われたからとか、理由はいくつかあるのですが、ただ私がバンコクに来たかっただけなのです。ここ数ヶ月タイが恋しくて!うるさいしツーリスティックだし、苦手としていたカオサンロードが恋しくて恋しくて!

バンコクにずっと誘惑されていたときに、いろいろここに来る理由もできたし、よし、バンコクに行っちゃえ!と、バンコク。

食べ物はもうマサラ味ではないし、しつこいインド人もいないし、クラクションはならない、バンコク。ものにあふれた、バンコク。コンビニはあるし、チョコレートのダースもおすしも、抹茶のアイスでさえ、手に入るところバンコク!「インドから来るとバンコクは天国だよ」という話をあちこちから耳にしていたのですが、それは本当でした。


バンコクの、カオサンロードというところを起点にうろうろしています。
ここは世界中から旅行者が集まるところで、とにかく何でもあるところです。朝からトーストと一緒にビールを飲む欧米人の姿も見られるし、ボブマーリーみたいな頭の人もたくさんいるし、そんな頭を作ってくれるみつあみ屋もあるところです。ものもあるし、人も集まる。タイではないところ。ここにいると、必ずと言っていいほど、誰かに会います。本当です。誰かに会えるところです。

チベットを一緒に過ごしていたフランス人とアイルランド人が年末からバンコクにいたことを知っていたので、連絡を取ってここで会い、その2人と一緒に歩いていたとき、また、同じチベットツアーにいたイギリス人とアメリカ人のカップルに再会。中国の成都で会って、カトマンズまで一緒にいた人たち12人のうち、5人が偶然にもここで会えるなんて、とても不思議です。

カンボジアで出会ってネパールまで遊びに来てくれた友人が、数日前このブログのコメントで、「姉もバンコクにいます。これからインドに行くそうです。」と書いてくれていたのですが、会ってもわからないし、会えないだろう、と思いながら過ごしていたら、本日、ネット屋さんで横の席に。インドの話をしているし、ひょっとしたら・・・と話しかけてみたら、その友人のお姉さんでした。もう、ほんとうにびっくり。

うそのような本当の話。
真実は小説より奇なり。
どこで、誰に会うかわからないな、というのがここ数日の感想。

明日はまた別の友人と会います。人に会えるってほんとうに楽しいです。
これからほんの少しバンコクでリフレッシュの日々です。

2010年1月9日土曜日

さよならインド

インドの滞在は、トータルで2ヶ月半ほど。
今回の旅で一番長く滞在した国となりました。

インド人は・・・なんて簡単に言うことはできないけれど、嘘つきばかりでも、人だましばかりでも、だからといって全ての人がいい人たちでも、ありませんでした。当然のことです。好奇心旺盛で、自分のやっていることに疑いを持たず、強く、たくましく、みな生きているように私の目には映りました。
「インド人の8割は悪い人だけど2割はいい人だった」という意見を、きいたことがあります。私の感想は、その反対で、8割は、いい人。でも、この意見を言った人にとってそれは真実だったのだろうし、「インド人みんなうそつきばかり」と言った人にとって、それも真実だったのだろうと思います。それぞれが感じたことはそれぞれにとってのほんとうで、だから、インドっておもしろい、と思います。100人中98人の旅行者が「あの国はいい」と言う国もあれば(例えばラオス。私はあの国の悪口を聞いたことがない。もしくはパキスタン。)、人によって印象が全く変わる国もある。インドはやっぱり来なければわからないところで(来てみたってわからないのだけど)、うんざりすることとか疲れることとかお腹を壊すこともやっぱりあるのだけど、それでもインドは何か不思議な力を持っていたように思います。

そろそろ、インドとかインド的なものにおなかいっぱいだし、次に進まないといけないので、インドを出ます。
インドが恋しくなること、あるのかどうかわからないけれど、とりあえず今は、おなかいっぱい。
さよならインド。次は楽園に向かいます。(インドを出たらどこでも楽園ってよく聞くけれど、私にとってのほんとの楽園!)

2010年1月6日水曜日

コルカタ、26.5°

こんにちは。
今まで寒い寒いと言いながら暮らしてきたのですが、それが、コルカタに着くと、26.5°!!!
ジャケットを着て、首にぐるぐるストールを巻いている場合じゃあありません。街ゆく人々は身軽な格好をしています。そんなところ、コルカタにやってきました。

インドでは、破れたお札は使えません。破れたものや、テープで補修してあるものは、お店で受け取りを拒否されます。でも、それなのに、すぐ破れます。お金を受け取るときはチェックしなくてはいけないし、破れたものが手元に来てしまったら、ババ抜きのババのように、ばれないようにどこかで使わなくてはいけません。友人と、破れたお金を眺めつつ、「このお金使えるかなー、ばれちゃうかなー。」と話していたときのこと。
友人「いけるいける。インドって、騙したもの勝ちだよね。」
確かにその通り!騙したもの勝ちです、ここにいると。そのぐらいの気持ちでいて、ちょうどいいくらいなように感じます。

長旅をする男の子は大体やせていくけれど、女の子はほとんどみんな、太ります。
本当におかしな現象なのですが、男の子は体重が落ちる、と言うし、女の子たちは、いやー、太っちゃって、と言います。私もその例にもれず、です。

昨日テレビで、ドラえもんと、キテレツと、ハクション大魔王と、クレヨンしんちゃんがやっていました。みんな、私にわからない言葉をしゃべっていました。
久しぶりにノビタ君を見ました。あくびちゃんってかわいいですね。ここで君たちに会えるとは!と少し感激です。

そんなこんなの日々です。
それでは、また。

2010年1月4日月曜日

Equality



「人はみな平等です」ということを、私は子供のころから教えられてきました。それを信じて生きてきました。
それが、インドでは、揺らぎつつあります。

友人の知人のインド人家族が経営する宿にお世話になったときのこと。
お手伝いの子と話をしていてもその家族はいい顔はしないし、もうすぐ結婚する娘さんは、「子供は2,3人がいい。たくさん子供を産んでその子たちを働かせる夫婦がいるけれど(貧しい人たちのことを言っているのだと思う)、そんなやり方は好きじゃないから。」と。そして、皆、「ムスリムは嫌い」とはっきり口に出して言います。

町を歩いているとたまに、スラムという程ではなくても貧しい人たちが住んでいると思われる地区に入り込むことがあります。そんなところは大体、子供がとても多く、その子たちのほとんどの手足は細く、服もぼろぼろで、中には裸足の子もいます。そして、感情むき出しで、笑うときはよく笑い、外国人に興味を示し、写真を撮って、と言います。

お金持ちだから、貧しいからどうこうということではないのですが、思ったことは、彼らは交わることがないのだろうな、ということ。カーストの違う相手とは結婚できない、という話もよく耳にするし、裕福な人は周りもそんな人たちで、その世界の中で生きていくし、貧しい人はその中で生きていく。


ヒンドゥ教とカーストは切っても切れないから、その身分社会がインドという国のもととなっている、ということは、何となく知っていました。それでも、身分の差があることを当然として、自分たちが一番正しくて、まともで、いい生活を送っていることに疑いを持たない人たちを前にすると、自分が信じてきたものが揺らいで、よく分からない気持ちになります。差別を肯定することはできないけれど、「差別はいけません」なんてことをしたり顔で言えなくなります。

人間の根底にあるものがこんなにも違う、ということに、驚く日々です。
それを受け止めるだけで精一杯です。






今日の夜行列車で、バラナシからコルカタへ向かいます。
それでは、また。


2010年1月2日土曜日

2010年


明けましておめでとうございます。
インドがぎゅっと詰まっているところ、バラナシで新年を迎えました。
おそばは食べたけれど、紅白もお雑煮もない、新年です。
それでも気持ち新たな新年です。

(写真はバラナシではなく、インドとパキスタンで撮ったものをまぜてみました)




Life is what happens to you while you are making other plans.
人生とは、何かを計画している時起きてしまう別の出来事のこと

だそうです。
いつ、どこで、どんなことが起きるか分らないのだから、その時々、やりたいと思ったことを形に、自分の身に起こったことをそのまま受け入れ、気持ちに正直に、生きていけたら、と思います。

とりあえずこの旅も残すところあと数ヶ月です。
いろいろなものを見て、行きたいところに行って、会いたい人に会う、ぎゅっと濃い日々を過ごしたいと思っています。

今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
全ての人にとって、幸せと笑顔がたくさんある、いい一年でありますように。