2010年3月29日月曜日

チャイ屋をやりたい


トルコのチャイグラスは本当にチューリップみたいな形でした。かわいい。
私のひそかな小さな夢の一つは、チャイ屋をやることです。
街角で、チャイのみ、日本でやるなら1杯50円ぐらいで。インドのミルク入りチャイと、中東のきりっとしたチャイの2種類。仕事前とかふとつかれたとき、やぁやぁこんにちはなんて言いながらおじさんがたくさん来てくれるような(老若男女大歓迎だけど)。道端で、小さないすに座って飲むような、小さなチャイ屋をいつかやりたいです。小さな夢です。

明日、イランに向かいます。イランも国によって情報が管理されているらしいので、ブログの更新ができるかどうかわかりません。来月中旬には確実に更新できるかと思うので、また見に来ていただけるとうれしいです。

それでは、また。
すてきな春をお過ごしください。

2010年3月22日月曜日

赤と黄色と緑


トルコの南東、ディヤルバクルというところに数日前、いました。クルド人の多いところです。3月21日はクルド人のお祭りでした。当初はこの街で数日過ごすことは考えていなかったのですが、せっかくお祭りがあるのだからお祭りを見よう、とこの町に滞在しました。
(本日、家族からのメールで知ったのですが、この日この町でデモがあったと日本の新聞に書いてあったそうです!)

ここで言われたことが、Welcome to Kurdistan、ということ。スタンは「・・・の土地」という意味だと聞いたので(アフガニスタンとかパキスタンとか)、ここはトルコの一部でも、クルジスタン、つまりはクルド人の土地だと人々は考えているのだということを私はこのとき知りました。

民族問題があるということを知っていたのみで、大して知識があるわけでもなく、なんとなく抑圧されている民族、という重くて暗いイメージだったのですが、それは全く違いました。
人が集まり、手を取り合っておどり、お茶を飲んで写真を撮って、明るく、楽しそうなお祭りでした。人々が、クルド人であることを誇りに思っていて、クルド人であることを楽しんでいるような。
どこに行ってもよく思うことは、人はどこでもそれぞれの生活を楽しんでいる、ということ。それぞれ、生活に不満はあっても、人々はたくましく生きている。そして、民族意識のある人は強くて美しいということを感じます。

老若男女、みんなピース。ピースの意味は?と尋ねたところ、フリークルジスタンさ、って。




赤黄緑がクルドカラー。


もうしばらく、クルド人の住む地域を旅します。
ニュースや新聞だけが世界ではない、それをひしひし感じます。

2010年3月18日木曜日

地球は不思議



こんにちは。
ただいま私はカッパドキアです。なんともなんとも不思議なところです。
にょきっと岩が生えてきているみたい。岩が生える、としか言いようのない形をしたところです。こんなところになら、地底人が住んでいてもおかしくないし、小人がひょこっと出てきても素直にこんにちはって言えそうです。



一緒に行った人がつぶやいたこと。
地球って不思議だね、って。本当に地球って不思議です。こんな地形を作ってしまうなんて!


眠ってばかりだから、lazyと呼ばれている猫。妊娠中らしいです。
レイジー、ってかわいい名前だと思うのだけど。ハロー、レイジー。本人にとっては大いに不服かもしれないけれど。

2010年3月14日日曜日

イスタンブールより


こんにちは。こちらはイスタンブールです。

トルコに入ってまず思ったことは、「文字が読める!!!」ということでした。バスの行き先も、お店の看板も、メニューも、とりあえず読めるのです。意味が分らなくても、アルファベットを使っているから。ここずっと文字が全く読めない中にいたので、これは何だかすごくうれしくて。今まではバスの行き先が表示されててもアラビア文字が読めないから人に聞くしかバスに乗れなかったのですが、今は、行き先の地名を読めるから自分でバスを見つけられます。文字が読めるってすばらしい。
イスタンブールは都会です。ヨーロッパみたいです。日本語を使うトルコ人も多いです。道を歩くだけで、どれだけ話しかけられることか!ここでは、なぜかあまり韓国人や中国人には間違われません。日本人だとすぐばれます。きっとそれだけ日本人が多いような気がします。
ここで最近流行っているらしいこと。
トルコ人 「オチタオチタ」
何が落ちたのかな?と振り向くと。
トルコ人 「僕のハート。」
・・・。
これをここ数日で何人かに言われました。最近はもう振り向きません。

トルコと言えば!のサバサンド。
鯖を焼いたものに、レモンをかけてパンにはさんで食べます。おいしい。この写真、鯖が隠れちゃっているけれど。

明日はカッパドキアに向かいます。

2010年3月13日土曜日

なんだか平和なところ

シリアは、なんだか平和なところでした。

気がつくと、街灯と窓の写真が多いのです。どうやら私は街灯と窓が好きみたい。



ひなたぼっこする牛とおじさん。


クラック・ド・シュパリエという、ラピュタのモデルになったかもしれないというところに行ってきました。(世界中にそう言われるところはたくさんあるけれど!)でも、なかなか、おもしろかったのです。ドラクエとか不思議のダンジョンみたいな感じ。そんな冒険ごっこができそうなところ。ここでかくれんぼしたら楽しそう。(しないけど。大人だから。)


このお城の中に落ちていたビスケットのかけら。

帰り道。
ロンドン?ケープタウン?アドベンチャードライブ?
この前でヒッチしようと友人が手をあげた瞬間、車がとまってくれました。ロンドンまでではなくてこのとき泊まっていた街まで、だけど。本当にこの道はロンドンとかケープタウンにつながっているのかな、と思いながら無事帰ることができたのでした。
シリアとレバノンではいろいろな人に道の上で拾ってもらいました。1人ではヒッチなんて怖くてできないのですけれど。日本でヒッチするより断然しやすいです。

2010年3月11日木曜日

飛んでイスタンブール

こんにちは!

さて、私は一気にイスタンブールまでやってきました。
実は、「飛んでイスタンブール」ではなくて「バスに乗ってイスタンブール」なのですけれど、とにかく、トルコのイスタンブール。

久々の長距離長時間移動を覚悟してバスに乗ったのですが、ここはインドではなくてトルコなのでした。道は平らな上、ナチュラルエアコン(つまりはすきま風のこと)も大音量インド音楽もない、実に静かで快適なバスなのでした。バス代もインドよりずっと高いのですけれど。シリアのアレッポを朝5時に出て、トルコの国境の街アンタクヤでバスを乗り換え(ここで5時間待ち)、それから17時間ほどで本日の朝イスタンブール到着です。

ついに来た!と言う気分です。
今までこの広いユーラシア大陸のアジア側をうろうろしていて、やっとその端に来た!と。


ここで、人と待ち合わせをしていました。
パキスタンで出会った人たちと、「それじゃあまた、イスタンブールで」と言って別れ、会えるかあえないか分らなかったけれど、それが本当になりました。1人はパキスタンからイラン、アラビア半島を通ってここまで、1人は中央アジアを通ってここまで、1人はインドに戻ったのち中東を北上してここまで(私だけど)。

こんな再会ができると、世界は本当につながっていたんだ、ということを思います。同じ次元の中にあったんだ、というか。

久々に会った人に言われたこと。
「太ったんでない?」
今まで目を向けようとしてこなかったことを言われてしまったので、そんなことないと自分で思いつつもそれは本当だったようです。ということで、ほんのちょっと、甘いものを控えます。日本帰ったとき昔の服が着れなくなっていたら困るし。そんなことを思ったトルコ初日なのでした。

2010年3月9日火曜日

おだやかな暮らし


なんだかんだでダマスカスには合計10日もいました。



本当に歩いていて楽しいところでした。


この店のたたずまいが好き。



メッカ、メディナ、エルサレムに続くムスリム第4の聖地、ダマスカスのウマイヤドモスク。


大人がお祈りする後ろで子供はでんぐりがえり。
そのおおらかさがなんともすてき。

タカノツメをもらいました。
とうがらしって、かわいい。
これがあればペペロンチーノが作れます。
キッチンがあればどこでも自炊生活。
おだやかな日々をおくれそうな街で、おだやかではないにぎやかな日々を実はおくっていたのですけれど。1人になるとその日々が恋しくなりつつ過ごしています。

2010年3月8日月曜日

さよならシリア

Welcome to Syria,

この言葉をここで何度言ってもらったのだろう、と思います。道行く人に、お店のおじちゃんに、バスの運転手に。そして、どれだけの人に助けてもらったのだろう、と思います。

昨日は、ダマスカスからアレッポ(石鹸の街!)に着いたらタクシーのおじちゃんが街までの行き先を教えてくれた上アラビア語でメモを書いてくれ(タクシーに乗らないのに)、市バスを降りたら横に座っていた人が「ついて来い」と宿まで連れて行ってくれて、立ち止まってきょろきょろしていると「道に迷ったのか?」と声をかけられ、道を歩いているとWelcome、と果物屋さんがバナナをくれて。


これは昨日のことですが、ヨルダンでもレバノンでもイスラエルでもシリアでも、アラブの人々にたくさんたくさん助けてもらいました。一体どうして、こんな見ず知らずの私に親切にしてくれるのだろう、と思うことがよくあります。Thank you とかシュクラン(アラビア語のありがとう)で気持ちを伝えられないほど、親切にしてもらっています。こちらが泣きそうになってしまったことも1度や2度ではありません。親切の裏には下心があるのではないか?と思ってしまうのも否めない自分が悲しくなってしまうほど。もちろん全ての人ではないけれど、本当にどうして、こんなに他人に対してあたたかくいられる人がたくさんいるのだろう、と思ってしまいます。


遠慮せずに人を助ける、人を助けることに遠慮をしない、ということをここで教えてもらったような気がします。


明日、やっとシリアを出ます。

この周辺国は短時間の移動で街が変わり、国が変わり、と移動がとても快適な上楽だったのですが、明日は久々の長距離移動です。約20時間・・・それ以上!

でも、移動はけっこう好きです。前に進んでいるっていう感覚が。

(パキスタンの30時間バスとインドの夜行バスはつらかったけど。あれはひどかった・・・。)


2010年3月5日金曜日

Damascus

こんにちは。
私はただいま、シリアの首都ダマスカスに戻ってきました。

ダマスカス、という言葉の響きに惹かれて、ぜひ来たいと思っていたまちダマスカス。ケーキとクロワッサンのおいしいところダマスカス。私はなんだかとても好きなところです。

あなたにとって歩くのが楽しい街をいくつか挙げてごらん、と言われたら。私にとってそれは、チェコのプラハとダマスカスです。好きな街はたくさんあるのだけれど。バルセロナもラオスのルアンパバンも、アンマンもオランダのユトレヒトも好きなのだけど。ダマスカスはその中でも上位に入るすてきなところです。


おすすめの、歩くのが楽しい街がある方、ぜひぜひ教えてください。

前にも書いたのですが、シリアでは情報が制限されているので、自分のブログを開けません。コメントを下さっても読めず、お返事も返せないので、あしからずご了承ください。ごめんなさい。シリアを出てから読めるのを楽しみにしています。

2010年3月2日火曜日

いろいろな人がいる

最近出会った人のこと。パート2。

ひまわりみたいな笑顔の女の人に会いました。ぐんと強くって、まわりがぱっと明るくなって。1人の人の存在の大きさを思います。人によってその場所の空気ができあがります。1人が周りに及ぼす力の大きさを、よく思います。

笑うことは人生で一番大切なことだと思う、とつぶやいた男の人。私もそう思います。生きるうえで大切なことはいくつかあって、笑うことはそのうちの1つに確実に入っている、ということを思います。

心が狭かろうと広かろうと、合う人とはあうし、合わない人とは合わないしね、人と一緒にいることに無理なんてしなくていいんだよ、と教えてくれた女の人。

どんなルートで旅をしていても、会うべき人とは会えるし、会えない人とは会えないし。きっとそういうものなのだな、ということを思いながら過ごしています。

人と会うことに意味があるのなら、会わないことにもそれなりの意味があるような気がする最近です。会わない、とかすれ違う、とか。本当はどうだかわからないけれど。

アンマンからイスラエルに向かうバスの中で会ったパレスチナ人のおばさんが、私が1人だと知ると言ってくれたこと。"God with you." 神様がついているからね、と。


今日から3月ですね。
今日までまだ旅を続けているなんて、出発したときは思いもよりませんでした。それでもまだシリアにいて、あとちょっとは旅を続けます。