2010年11月7日日曜日

死者が戻って来る日に思ったこと


日本のお盆にあたる「死者の日」に、こちらの人はみんな家族で夜、お墓参りに行くということで、

私も墓地に行って来ました。


そこで目にしたもの。

ずらっと並べられたろうそく、お供えものの花、人人人人、音楽隊、

墓地の周りには移動式遊園地、タコスやらポップコーンやらとうもろこしやらの屋台。

楽しそうな人たち、カメラを持った観光客、仮装した人たち。とにかく人人人人。


その印象は、楽しそうだな、ということです。

みんなにこにこして、わいわいして、わあわあ言ってきゃあきゃあ言って。

墓地に、「暗さ」とか「じめっとした感じ」が全くなかったのです。明るく、楽しく。

それは完全に、「お祭り」でした。故人をおもいながら、楽しむというお祭り。

人々がその行事を楽しみにしているというお祭り。

勝手に思ったことは、こんなに人々が楽しんでいるなら死者も楽しいかもしれないな、ということ。


以前別の墓地に昼間行ったときは、お墓参りをする家族、ピクニックするカップルの姿を見ました。

お墓のある場所に行くということが、身近なことのような様子でした。

日本より、墓地が生活に入り込んでいることがなんだか少しうらやましかったです。


ろうそくの光のある美しい場所で、人の笑い声のある、明るい墓地、それは何だかいいな、と思いました。

私がもし死んだ人だったら、しめっとした空気の中よりも人々の笑い声の中で眠りたいです。


こんなお墓参りもあるのだ、と思った死者の日でした。



ただ今メキシコシティにいます。

とにかくとにかく寒いです。冬のようです。

暖かいところに行きたいのですが、シティにいることが楽しすぎるのであと数日ここにいます。


それではまた、おやすみなさい。


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