2010年10月9日土曜日

流れる水は腐らない


昔、藤原新也の文章でこんなものを読んだことがあります。

何年も前に読んだものなので詳細は忘れてしまったのですが、確かこんな内容でした。



流れる水は腐らない。

常に流れている水は腐らない、人間も同じで、生きているのは血が流れているからなのだ。

流れる水のある場所に障害が多すぎたら流れが悪くなる。それは人間の生活にも似ていて、ものが多すぎたら、

自分の周りに付帯するものや負うものが多すぎたら、流れが悪くなってしまう。それでは水は腐りやすくなる。

新鮮な水を流し続けるためにはものが多すぎてはいけない。

ぼくは流れる水のように生きていきたい。



私にとってこの内容が印象的で、どんな本だったか全く覚えていないのですが、

このことだけははっきりと覚えています。


穏やかさとか、毎日の日常とか、変わらないものとか、同じもの同じ人に囲まれる毎日の
幸せさや居心地のよさを感じると同時に、身軽でいるため新鮮な気持ちでいるため、
流れに障害をつくってはいけないな、と思うのです。
穏やかさの中から見えること分かることや幸せがあるのは、わかります。
それを選ぶ生活も、いいなと素直に思います。

でも、私は、水を流し続けなければいけないな、と思うのです。
波のない水よりは、流れる水のなかにいたい、と思うのです。

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