2010年4月6日火曜日

クルドの人々

クルドの人々が住む地域をあちこちと、10日ばかり過ごしていました。クルド人は、トルコ・イラン・イラクにまたがる地域に主に住む、独立した国を持たない人々です。(イラクにはクルジスタンというクルド人自治区として認められた地域がありますが、国ではありません。)

クルドという言葉に、独立運動をしてそれを抑圧・迫害され、というようなイメージしか持っておらず、それは暗くて重いものだったのですが、実際はそれ以上にたくましさや力強さを感じました。クルド人には何度も助けてもらったし、どこでもあたたかいおもてなしを受けました。

住んでいる中の政治にも生活にも不満はなくて、お金もあって、心の余裕があれば、人は誰でも優しくなれると思います。でも、クルドの人々は、たとえばトルコでは数年前までクルド語を話すことを禁じられていたり独立運動をおさえこまれたり、よそ者に対してもっと疑い深くてとげとげしていても全く不思議ではないのに、それなのに信じられないくらい優しい人親切な人あたたかい人がたくさんでした。

人に親切にできるのはその人を信じているからだろうし、人を信じられるというのは、きっと自分を信じているからだと思います。人に優しい、というのはその人自身が強いのだろうな、ということをよく感じました。


クルドの人が暮らしやすい世の中になることを心から願います。



お散歩していたらピクニックしていた子供たち。


クルドの人には美人が多いと思う。


ディヤルバクルという町を歩いていたら、1人の女性に声をかけられ、家に招かれ昼食をごちそうになりました。その家のおばあちゃんです。数日後、その家に家族の写真を持っていったらまたごはんをごちそうになり、「うちに泊まればいいわよ」と。英語も全く通じないのに(会話はジェスチャーと、ガイドブック巻末の会話集より)、ただ道ですれ違っただけの私にどうしてこんなに親切にしてくれるのだろう、と思ってしまいます。そんなところでした。

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