2009年11月24日火曜日

最近のこと

イスラムの国を、女性一人で旅することにやりにくさを感じていたときもあったけれど、やっと慣れてきました。女性があまり出歩かない文化で、町を歩いていても8割9割男性なのですが、やっと、一人で食堂も入れるようになりました。もちろん、男の人と一緒にいたほうが、ずっと旅はしやすいのですが。それでも、何とか大丈夫です。

ロシア人120ドル、韓国人32ドル、日本人無料。
何かと言えば、パキスタンのビザ代です。ビザ代は、国と国との関係によって決まっているのでしょうが、それにしても、この差は・・・と思ってしまいます。イスラエル入国したスタンプがパスポートに押されていると、パキスタンには入国できないそうだし、まして、イスラエル人は入国できないし。何か、おかしい、と思いながら。何がおかしいのかは、うまく言葉にはならないのですが。

私自身、何もしていなくても、「日本人」というだけで優遇されるし、あたたかいもてなしを受けることがしばしばです。
日本人としてできることを、と考える最近です。

パキスタンとかアフガニスタンとか、タリバンとか。
これらは、ニュースの中の国で、ニュースの中の組織だと思っていたけれど、私は今パキスタンにいるし、ニュースの中のことではなくなってきました。近くにいる、ということを、肌で感じています。
アフガニスタンに行ったとか、これから行く、という人に数人会い、一緒に行くかい?とオーストラリア人に誘われ。(危ないから行かない、と言ったら、面倒みてあげるから大丈夫、って。相手はタリバンなんだから大丈夫じゃないでしょ・・・)
日本にいたら、テロが起こっただの何だの、危険なことしか耳に入ってこないけれど、ここでは、当然、人が生活しているし、あたたかい人がたくさんいるし、おしゃべりしながらお茶を飲んでいるひとが、あちこちに、います。危険なだけでは、ありません。私からすると、インドよりずっとずっと、数倍、平和です。

人と一緒にいることは、いいことも悪いことも、お互いさまだと思う。ほんとうに、いいことも、悪いことも、お互いさま。お互い、苦手なところを補いあって、助け合っていることが、人と一緒にいることなんだと、思う。先日、スカルドゥまで5日間、人と一緒に過ごしていて思ったこと。

最近、印象的な本をいくつか読みました。
石井光太 『物乞う仏陀』
三浦綾子 『帰りこぬ風』
今読んでいるのは、
カーソン 『沈黙の春』
本も、出会いだと思います。読むべきときに、読むべき本と、出合うこと。

2,3週間でパキスタンからインドに戻ろうと思っていたけれど、予想以上に居心地がよく、ごはんもおいしくもうすぐ1ヶ月。本日、ビザ延長。来月頭にはインドに戻らなくちゃ、と思いながら。

パキスタンに来てよかったと、ほんとうに思います。

2 件のコメント:

  1. Naozoです。

    はは、こんなことを書くとそれは偏見だと言われそうな
    気もするけど、オーストラリア人の大丈夫は、まず信用
    しなくていいと思います。何度も失敗を経験しています
    からね。日本人が細かすぎるのかもしれないけど、それは
    違うんじゃない、と感じたことが多すぎますね。
    旅をし、暮らしていて自分の一番愛する国なんですけどね。
    今日はチャオプラヤー川の風を感じる店に飲みに行きます!

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  2. Naozoさん!
    そうですかー。これからは「大丈夫」をちょっと疑ってきいています。そういえば、よく考えると、No problemってことば、みんな何が起こっても言ってますしね。
    でも、その心の広さおおらかさはとても好きなんですけれど。
    チャオプラヤーの風の下でビールなんてうらやましい…。いつも飲んでる気がするけど(笑)でもすてきです。

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