2009年11月16日月曜日

またあした。

またあした。

以前、またあした、ということばが好き、ということを誰かのエッセイで読んだことがあるのですが(どんな本だったかは忘れてしまいました)、私も、このことばが、好きです。最近、より、好きになりました。

フンザに2週間ほど滞在し、まわりにも数週間滞在している人がいて(あまりの景色の美しさ、おだやかで平和な空気とあたたかい人々がまわりにいるから、出られなくなる)、1日の終わりに、毎日、言っていたことばです。知り合った旅行者に、宿のおじさんに、近所にいるひとたちに。

次の日も自分がその場所にいて、相手も同じところにいて、会えるだろうことがわかっているから言えることばで、また相手との時間が過ごせることがわかっているから、言えることばです。翌日も、相手に会えるという安心感があるだけでうれしいものです。特に旅行中は、毎日人と会ったり、すぐ別れたりしているので、確実に相手が翌日もその場所にいるとわかっていることが、幸せなことだとしみじみと感じます。

そのことばが言えるだけで、1日が幸せに終わっていきます。もうフンザを出てしまったから、またあした、と今まで言っていた人たちにそれが言えなくなってしまったけれど。でも、それじゃあまたあした、と言っていた日々があったことが、幸せです。

今ははフンザより少しだけ南の、ギルギットというまちです。ここは、地図によって、パキスタン領だったりインド領だったり。実際は、パキスタンビザがないと来れないところです。そんなところにいます。

それでは、またあした。明日はきっと更新ができませんが、でも、すてきなあしたを。

2 件のコメント:

  1. 普段、何気なく使ってる言葉って、改めて見つめるとホッとするものだったりするのかな。

    また明日。

    つぶやいてみると、確かに安心感のある言葉だね☆

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  2. そう、普段使ってることばをよくつぶやき直している最近です。日本語ってほんとにきれいだと思う。

    のりえちゃん、またあしたとはまだ言えないけど、またこんどね。

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