2009年9月11日金曜日

雲をつかむようなところ



ずっと前から、行ってみたかったところ、チベット。
行ってみたい、と思っていても、外国人がチベットに入るにはパーミットという許可証が必要で、それが個人では降りず、ツアーを組まなくてはいけません(外国人は自由に旅行できないということ)。果敢にもパーミットなしで(つまりは不法に)チベットに挑戦する人もいて、成功する人も失敗する人もいるのですが、私はそんな勇気も度胸もなく、今回はあきらめてラオスからバンコクに戻り、カトマンズまで飛ぼうかと考えていました。(何たってラオス大好きだし)

そんな折に、見つけた張り紙。

Urgent! We need one person!!
Tibet to Nepal
1人の空きがある12人ツアーを、ちょうど、チベットに心が傾いていたときに、見つけてしまいました。これは!と思い、はやる胸をおさえ、30分ほど冷静になって考え、申し込み。そして、チベットに行けることになりました。

チベット。それにしてもすてきなところでした。
ラサは特に、ほんとうに、美しい、ところ。
人が、美しい。顔立ちが整っているというよりも(美男美女もたくさんいたのですが)、凛と、ぴんと、しているような。実に堂々と、生きることを体中で謳歌しているような。チベットの人はよく歌を歌っていたし、お経を唱えていたし、笑っていました。宗教があるから、宗教が体と心に根付いているから、でしょうか。芯の強さというか、地に根が張っているというか、そんな強さが表れている美しいひとに、たくさん出会いました。これまで訪れたどの土地とも違う、ところでした。
ラサの標高は約3600m。それからぐんぐん上がって行ったのですが(自分の足で立った最高地点は5200m!)、心配していた高山病にかからず、ぴんぴん元気でした。4300mぐらいあっても、オランダ人とフリスビーして遊んじゃうぐらい元気で。空気は冷たく、でも日差しは強く。そして、空が近い。雲をつかめそうなぐらい、でした。空が近くて青くて、絵を見ているような青さでした。
私はずっと低地で生活してきたから、こんなに高いところに来たのは生まれて初めてで、富士山のてっぺんより高い土地なんて、まるで幻のようでした。

12人ツアーで、私以外の11人は、みんな欧米の人たちでした。アジア人ひとり、言いたいことを思っているまま英語で言えない、どこか気後れしてしまいそうな私を、さりげなく、でも誠実にまっすぐ受け入れてくれた彼らに、心から感謝をしています。この人たちとチベットにいられてほんとうに幸せです。どうもありがとう!

3 件のコメント:

  1. ポラロイド写真、本当に本当に素敵な写真だね。
    みんなの温かい笑顔と雰囲気。。。
    胸打たれて泣きそうになりました。

    「チベット」はホントに空が近い国なんだ。
    5200m!?すごい、すごい!!
    うわぁ~空に手が届きそうな高さだね(>△<)
    うん、幻を見ているような感じなんだろうなぁ。

    明日、カトマンドゥに向けて出発します。
    14日はるちゃんに会えるのがすごくすご~く楽しみです!
    でわでわ、また空港で☆

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  2. さゆちゃん、こんにちは。

    こっちに来たら、さゆちゃんも、チベットが一緒だった人たちと会えるよ!みんなほんとにあたたかくてすてきな人たちだから、お楽しみに。

    それじゃあ待ってるねー。気をつけて来てね。

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  3. mai

    はるさん、お久しぶり!
    シルバーウィークに帰省して、書いています!
    見ないうちに、ブログがかなり更新されてて、読み甲斐がある♪

    チベットって、一人じゃ入れないんだー。
    色彩豊かな国だね。
    集合写真、なんとも楽しそう♪インターナショナルな感じが素敵☆

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