2010年2月10日水曜日

聖地より


こんにちは。
私はきのう、アンマンから国境を越えてエルサレムまで来ました。来るかどうか迷っていたけれど、来てしまいました。ここは、イスラエルです。

迷っていたのは、イスラエルのスタンプがパスポートに押されると、いくつかのイスラム国に入国できなくなるから。アンマンから国境を越えた場合、95%はスタンプを別紙に押してもらえるので大丈夫と聞いていても、入国審査官の機嫌によって、もしくは運によって、数時間待たされたり、尋問されたり(これらはよくある)、手違いによってスタンプを押されたり(ごくまれにあるらしい)することがあるので、恐れながら国境を越えました。最悪の場合は、今後のルートを変えなくてはいけない・・・と久々に手に汗をにぎりながらの入国審査でした。

「イスラエルは初めて?」 はい。 「目的は?」 観光。 「一人?」 はい。
「オーケー、Have a nice time.」 (なんと笑顔で!!!!!)
旅行者の間でよく話題にのぼるこの国境越え、嫌な思いをする人も多いこの第一関門、私は何の問題もなく、全く待つことなく、幸運にもクリアして、この地にやってきました。

エルサレムは不思議なところです。
ここは一体どこなのだ?と目の前の光景を混乱した頭で見ています。
中世そのままの格好のような(中世の格好をよく知らないけれど、イメージとして)ユダヤ人が歩いていて、壁に向かってひたすら頭を下げるその壁の向こうはムスリムの聖地で、モスクでイスラム教徒がお祈りし、少し歩けばキリスト教徒が聖歌を歌い、イエスの墓にお祈りし、あるところで顔をあげればキリル文字(というのですよね?)の看板。城壁に囲まれた小さな地区の中に、ユダヤ人と、ムスリムと、キリスト教徒がいて、それぞれの場所でそれぞれの方向を向いて祈っています。不思議なところです。

そんなところにいます。
色々と問題を抱えたこの土地を、ほんの数日間、ほんのかけらでも、見てこようと思っています。

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