2012年10月19日金曜日

キルギスへの道

さて。
中国のカシュガルを出て、向かった先はキルギスタンのオシュという街。

カシュガルからキルギスへの国境越えは、今まで越えたどの陸路国境よりも面倒で、タフで、ハードで、ちょっと2度目はごめんだね、という国境だったのですが、そんなことをうだうだ書いてもこの国境を通る人しかおもしろくないので、手短に。

この国境を越えるには週2便国際バスも出ていて(確か600元前後だったような?)それに乗って行く方法と、シェアタクシーやらヒッチやらで乗り継いで行く方法(ヒマで物好きで勇気と元気があって冒険好きでお金のない旅行者の方法、うまくいけばバスより早くて安い)があります。

私は当初国際バスで行くつもりでしたが(だって一人でヒッチなんて怖くてできない)、カシュガルで会った大学生の男の子に誘われ、一緒にローカルを乗り継いで行くことになりました。

とりあえず先に結果のみ、旅行者の方への情報として。
かかった時間はカシュガルのバスターミナルからオシュの街まで約35時間、費用は約3500円(途中で1泊することとなったのでその宿代も含めて)。
国際バスだと約24時間、600元(8000円ぐらい)。
人によっては50〜60時間、100元(1300円〜1400円)。
運によってかかる時間も費用もばらばらなので、何とも言えませんが。



中国側の国境の街。ウチャ(ウルグチャット)という街外れのイミグレーション。
ここまでは何の問題もなく。ふんふんと歌でも歌っていれば楽に着きます。
イミグレの係員がヒマそうで、持ち物全て、カメラのデータも全てチェックされますが、そのぐらい、この後のことを考えれば何のそのです。


キルギス国境まで乗せていってくれたトラック。
イミグレ越えたから、さて、国境、さよなら中国!と思いきや。
ちっともちーーーっとも国境がないのです。
ここの国境は山脈なので、山を越えねばなりません。
イミグレを通ってから、7時間経っても8時間経ってもほんとうの国境に着かないのです。
そしてほんとうの国境に着いたころには、国境閉鎖(つまりは係員が働く時間じゃないってこと)、公務員の働く時間しか国境は開いてません。もちろん土日も閉まってる。
仕方ないので国境のまちで一泊。まち、ではないです。村、とも言えない。集落、というか。そんなところ。水はなんとかあったけれど、水道はない。


こーんな道が永遠と。景色は素晴らしいのですよ、本当に。
山の稜線はびっくりする程美しくて、溜め息が出る程なのですが。


キルギスに翌朝入国しても面倒なこと続きで、旅の道連れも私も、ほとほと疲れてオシュ到着でした。(しかもこのとき道連れはおなかを壊していた。)

行ってみないとわからないことがある、やってみないとわからないことがある。
それはよく分かっていて、一度やって、ここの国境越えはほんとうにもういいや、と思います。

ここをローカルの乗り継ぎで行く方々、覚悟して行くことをおすすめします。
(これ読んでくださってる方のうち、中国キルギス間を陸路で抜ける計画を立ててる人がどのくらいいるかは不明ですが)
私たちは、「その日のうちにオシュまで着ければいいね」ぐらいの軽い覚悟しかなかったのです。甘かった。

それでも、景色は素晴らしいですし、大変なことばかりでもないです、きっと。

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