2009年7月24日金曜日

人を信じること



ものすごいバイクの数。これぞベトナム、という風景です。

道を一つ渡るたび、一日が終わるたび、無事だったということに胸をなでおろします。大げさじゃありません。本当に、この国の都市の大きな道路を渡るのは、命がけです。私にとっては、命がけ。


ベトナムという国の話をするときに、よく耳にすることは、ごはんがおいしい、ということと、ベトナムの人はがめつい、とか旅行者からお金をたくさんとろうとする、とか、そんなことです。

それも、間違いではないと思います。そんな人もいるのはわかります。ここに住んでいる知り合いは、空き巣に入られ、別のときにバイクも盗まれ、「この国にいると人を信じられなくなる」と言っていました。

私も、だから、人を警戒しながら過ごしていました。でも、そんなに悪い人ばかりでもないし、力強く、すてきな笑顔で笑う人、たくさんいます。
そんな人に会うと、人を信じないことからのスタートより、信じることから始めたい、と思います。たとえ、この先、痛い目に遭おうとも。それでもやはり、疑うことから人と出会うよりも、信じることから始めたい。

もちろん、知らない人には簡単について行けないけれど。それでも、全てのものを警戒してシャットダウンしてしまうより、開いた心でいるほうが、ずっと、楽しいと思います。それでも、自分の身は守らなくてはいけないから、100%はなかなか信じられないけれど。

人をどこまで信じるか、というのは、毎日考えている、答えがなかなか見つからない問題です。

「性善説」(人間はもともと善であるという考え)と「性悪説」(人間の本質は悪だという考え)。塾講師のお仕事をしていたとき、中3の国語の時間、論説文でこのことについての文章を読みました。詳しい内容は忘れてしまったのですが、この2つの考えに興味を持った私は、中3の子に、性善説か性悪説、どちらかだったら自分はどっち?と問いかけてみたところ。

50人近くからアンケート(?)をとると、8割の子供たち(9割だったかも)は、性悪説の方に手を挙げてくれました。今の子供たちは、人を疑うことから始める子が多いんだ、ということがとても印象に残っています。

これを読んでくださっている方で、性善説を信じている方、教えてください。一緒にお酒飲みましょう。シェイクでもいいです。あ、もちろん、性悪説を信じる方も、一緒に飲みましょう。みんなで。

おまけ。大学生のときに発見したこと。

ドイツ語で、loveの原形は、liebenという単語です。英語で、信じるという動詞の、believeは、be+liebenがもともとで、つまり「愛のある状態」ではないか、ということ。「信じる」ことは、「愛のある状態」のこと。

ほんとかどうかわかりませんよー。ただ、なんとなく、はっとそう思ったのです。本当のことをご存知の方は教えてください。

それでは、また。今はベトナムのニャチャンで、明日はホイアンに向かいます。

4 件のコメント:

  1. お元気ですか?
    この間はハガキありがとう!!旅に出ているなんて知らなかったから,びっくりしました。(まあ,でも,大学の時から旅に出たいって言っていたもんね~。遂にきたか~って思ったよ^^)

    性善説と性悪質ね~,私も性善説を信じたいな。。。基本的に人間はみんな「善」と思いたい!!
    だけど,仕事をする上で,子どもたちを疑ってしまうこと,疑わないといけないこともよくあり・・・

    では!元気に旅を楽しんでね^^

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  2. こんにちは。お久しぶり。私は元気だよ。

    ほんと、人を信じていたいけど、でもそうもできないことってあるよね。疑わなくちゃいけないこととか、疑ってしまう自分がいやになったりもするんだけど。

    大学出てからおしゃべりしてないよね!?帰ったら、ほんと、会えるといいねー!!!
    お体に気をつけて、楽しい夏を過ごしてね。

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  3. 私は臆病者だから、
    人にだまされるよりは信じていたいです。

    アメリカ手話では、believeは2つの動作を連動させるんだけど、
    頭(細かく言えば、こめかみ)の辺りを
    人指し指で指すんだー。
    愛のある状態。
    心か、思考か。

    人の想いはどこに存在するのか。

    シェイクで語りたいものです。

    Hope you are in safe!

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  4. ね、だまされるよりは信じていたいものだよね。
    臆病者かな?たとえ臆病者だと言われても。

    ぜひぜひシェイクでも。
    愛ある状態っていいよね、といつも思います。

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