2009年7月30日木曜日

ベトナム人とのタタカイ

納得のできないこととか、理不尽なことに対して、yesとは言えません。嫌なことは嫌だし、間違っていることは間違っている。相手に間違っていることを押し付けられた場合は、戦わなくてはいけないこと、あります。それが、ベトナムでは、しばしばあります。

夜行バスにてハノイに朝6時すぎに到着し、街の中心ではなく変なところで降ろされ、街に行くのに、バスが一緒だったスペイン人の母娘とカナダ人の男の子とタクシーに一緒に乗ったときのこと。タクシードライバーは、あきらかに、同じ道を往復したり、街に行くのに遠廻りしたり。この怒りをどうやって伝えよう、とアツい頭で考えているとき、一緒に乗ってきた人たちが思いっきり怒りをドライバーに伝えてくれました。私たちを連れ回したかったら連れ回せばいいわよ、でもその分払わないからねっ!いいかげんにしてよ!!と。

実は最近また盗難にあい(今度は携帯電話)、警察で被害届を書いてもらわなくてはいけなかったのですが、あっちの警察へ行け、と警察へ行ってもたらい回しにされ、どこに行っても英語が全く通じず、さらに3件目の警察署にて警察官にセクハラされ、4件目察の警察署にて、やっと被害届、ゲット。

自転車を借りたくてレンタル屋に行くと、自転車借りるのに10ドルだよ、とはじめに言われ、ばかばかしくて、じゃあいいです、と言ってそこを出ようとすると待て待て、と。結局1日レンタル1.5ドルにて。

こんなことを書き出せばきりがありません(特にハノイ)。私はまだいいほうで、欧米人は、もっともっと毎日戦っているようです。宿でいろいろな人の話をきいていると、毎日戦いだよ、とジョークをまじえながら本気で言ってくれます。

ベトナム、こんなところです。ハノイに来る前、ハノイから南に下ってきた旅行者に、ハノイはどう?ということを聞くと、口々に厳しい現実を教えてくれました。暑いよ、とか、露骨にぼったくりがすごいよ、とか、うるさいよ、とか物価高いよ、とか。

それはある意味正しくて、本当でした。ここは本当にうるさいし(彼らはクラクションを鳴らせば周りの人はみんなよけてくれると信じているよう。とにかく自分の道を確保するためにクラクション)、空気も悪く、列には並ばず、戦わないといけないこともしばしばです。

それでも、一体何ででしょう、私はベトナム好きです。携帯が盗まれても、毎日ぐたっと疲れても。彼らのエネルギーには、本当に敬服します。あんなに明るく、まるで悪いことなんて何もしていないように旅行者をだまそうとするところとか、大いに迷惑ではあるけれど、それでも、そのたくましさに、あっぱれ、と思ってしまいます。

偏りのある視点からしか見ていない印象ですが。土地を好きになるかどうかなんて、そこで出会った人とか景色とか起こったことによって決まるので、個人的なことしか書けないのですが。(それにしても一つの土地に対する本当のことなんて、一体誰が分かるのでしょう?)それでも、ベトナムで過ごして起こったことです。ベトナムに興味のある方、ぜひ、来てみてください。おもしろいところですよ、本当に。ここ。 悪い人たちばかりではなくて、いい人たちも、もちろん、たくさんいますし。

そんなベトナムも、ビザが切れてしまうので、出なくてはいけません。
明日は、夜行列車に乗って中国との国境の町まで行きます。寝台を取りたかったのですが、取れず、ハードシート(木の椅子)にて9時間です。ガンバリマス。
それでは、また。

2 件のコメント:

  1. なんてエキサイティングな毎日をすごしているの!!!
    いろんな出来事があってもへこたれないところは、さすが。

    木の椅子に9時間??それ以上に時間かかりそうだけど大丈夫だった?私だたら途中下車しちゃいそう(笑)

    中国からの更新も楽しみにしてるね。

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  2. あら、すわちゃん、ようこそ。来てくれてありがとう。

    いやー、へこたれそうになるときもあるよー。でもへこたれてても王子様が来てくれるわけでもないからがんばるの。私。

    ハードシート9時間はきつかった…。でも中国の移動もけっこうタフだった…。それでもちゃんと生きてるしぴんぴんしてるから大丈夫だよん。

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