2012年11月13日火曜日

4月のある晴れた朝に

今日は完全なるひとりごと。


好きな本はたくさんあって、好きな作家もたくさんいます。
出会ってしまった!という衝撃だった本もあれば、しみじみ好きな本もあります。
自分の本棚の中の本は手放したくない本ばかりです。
同じ本の趣味を持つ人を私は無条件に信頼してしまいます。
(そんなんで人を信じたらあかんで、と信頼している人に言われたけれど。)
どんな本を読むかでその人がなんとなく分かる気がするし、だからこそ
本棚を見せるなんて自分の内面を出しているようで恥ずかしい気も少しします。

それでも、本の話をすることが好きです。
よく、村上春樹の本では何が好きか、という話になりますが、
(よくこの話になります、よね?私は今までに何度かこの話題になったことがあります。)
今日は誰に質問された訳でもないけれど勝手に言うことにします。

私は、「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子と出会うことについて」という短編が好きです。
長いタイトルでしょう。でも短いお話です。
ただ、4月のある晴れた朝に、100パーセントの女の子とすれちがう、というそれだけの、それにまつわる静かな短篇。
不思議にとても好きなのです。理由は説明できないけれど。
これは凄いのを読んでしまった、と思った小説も他にあるけれど。

ちなみに、『カンガルー日和』という短編集の中に入っています。
(『象の消滅』という選集にも入っていた気がします。この本も好きでした。
私がインドを旅していたとき、偶然この本の単行本を持っていた旅行者に2人会いました。
その2人とも短期旅行者でしたが、それにしてもバックパックに単行本!)


本はいいなぁ、と思います。
物語があることが。


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