2012年6月27日水曜日

Canta! Timor


「平和とは、演説や政策ではない。生活そのものなんだ。」



わたしは、こんな映画を見たことがありません。
「映画を作るつもりではなかった」というところから始まった、1つの映画。
東ティモールに生きる人々や独立までの歴史にまつわる、『Canta! Timor』という映画。

東ティモールという国について知っていたことは、インドネシアの近くに位置するということと、数年前に独立した国であるということ。それのみ。
独立までに何があって、どれだけの人の血が流されていて、日本がどんな関わり方をしていて、今は人々がどう生きているのか、そんなことについて私は全く知りませんでした。
映画を見た今だって、何かを「知っている」と言える程、わかってはいないのかもしれないけれど。

監督の方がおっしゃっていた、印象深い言葉。
「私はたまたま東ティモールに縁があって映画を作ることになったけれど、それぞれの人がご縁があるところで、縁のある活動をすればいいと思うのです。
本当に、自分の体にやさしい暮らしをしていたら、世界にもやさしいことをしていて、ティモールのことを知らなくても彼らに迷惑をかけることはないと思うのですね、
しあわせのために動くことは、きっと、つながって、遠いひとのしあわせにもつながっていると思うのです。」
というようなこと。youtubeで見た、監督の広田奈津子さんのインタビューより。


本や映画、言葉や音楽に出来事や。
必要な人のところに、必要な量だけ、きちんと届くようになっているのだなぁ、ということを感じます。

「出会うべくして出会っちゃったんだね。」
映画の上映主催者の方に、言われたことば。
うまく文章でまとめることができないけれど、たくさんの人々のもとにこの映画が届いたら、と思います。

私はただただ、この映画が作られたこと、世に出たこと、出会えたことに感謝です。




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